「夜」

雲は遠く、月はもっと遠く、星は延々と遠く、もっと遠くの月に、照らされた遠い雲から、のぞいている
夜はすぐそば




「夜」

隣の町を歩く。
町中の猫が黒猫になっている。
外灯に、窓明かりの光は、昼間の猫の色
が、どうやら混ざっている。
あの窓の明かりは、変な色だ、と思いながら
ボス猫の皮をかぶった月明かりが照らす隣の町を歩く。