ノック人とツルの森
小説のあらすじを書き出すとか要約とか、苦手だし、とてもできないと思っていた気がする。小説以外の文章は別だけど、そんなの書いても、その小説の全然面白さは分からないだろ、って。
何考えてたんだろうねえ、私は(答え:大して何も考えてなかった。かつ、「要約」と「あらすじ」をごっちゃにしていたっぽい。小説のあらすじはよく文庫の裏に書いてあっても、小説の要約とはあまり聞かなかったね)。あたり前じゃないか。それで良いんだ。
それはそれとして。私は小説読む時に、ネタばれとかストーリーばれとかはだいぶ嫌だ。避けたい。
それもそれとして、さてさて。
- 作者: アクセルブラウンズ,浅井晶子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: 単行本
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とても読みやすい、というか、先の気になる小説だった。主人公は小学校に上がる女の子で、母親に、ノック人には気をつけなさい口聞いちゃだめと言われる。外に出れば近所の人はノック人だし、学校に行けばノック人の子どもだらけ、先生ももちろんノック人。
初め、ファンタジックな話かと思っていたが、そうではなかった。楽しい話ではないかもしれない。だけど、女の子自身の強さや助けてくれる人の存在がある。ただ彼があんなことになった時にはちょっと嫌になったしなあ。小説の文章は読みやすかった。
私は自分がその年の頃、何をどう考えていたのかさっぱりもう分からない。その頃の自分と今の自分が同じ自分ではないような気さえする。と、改めて思い出せる出来事を思い出してみて、でももしかしたら、ほとんど同じなのかなあ、と思った。