終着駅

ときどき、
気づくとそこへ向かっている
あなたが待つその場所へ

実際のところは、
待っているのは私で
あなたを見送ったまま
待っている

引いてくれる手を
子どもになって
待ちぼうけて
大人になって
見送って
そう、
ただ見ているだけだ
何もできない
大人の私は、何もできない
結局は二人して駅のホームでうろうろとしている
電車にも乗らず

向かうのは、気持ちだけ
子どもなのは、気持ちだけ
大人になったのも、気持ちだけ

ときどき、
晴れた空をとてもさみしく思う、
気持ちがいっぱいになる
私は歩く